思考の足あと

何を考え、感じていたのか。

よる明け

12/3① 

明るくなってきたので書きます.

夜の静けさと停滞感とかきっとそういうものが自分を塀に寄りかからせているのだと,再認識させられた.夜が担保しているので,中二病的な,それでいて理想の自分を思ったが,とても愚かな気がしてクロワッサンの入ったビニール袋をかき鳴らして帰った.

結局のところ,ヴェールに守られていることが前提の行動は,それに操られているのと等しい.空から伸びた糸が四肢を操作しているのか,それとも自分がこの空間を夜と呼んでいるのか.

もしそうなら,次に出会った時には別の名前で呼んであげたい.

 

12/3② 

毎週のように日曜日には明日を憂いて,深夜まで無駄な戦争を続ける.そのツケを払わされるのは明日の自分だと,知っていてもやめられない無限地獄.

合理的な判断のできない様は無限に放り込まれた巨大な問題や打ち止めのようである.実際は無限に見えているだけで有限なのに.

尺度を持たない評価は主観の伸び縮みによって都合よく解釈され,僕等は明日に希望をもって生きることができる.

マクロな問題の効能はそれと同列なミクロな問題によって上書きされてしまうので,いつも絶望ばかりが見えてしまうのか.人生と明日について,切り離せたらどれだけ楽だろう.

明日にはこんなことも忘れて,きっと希望を孕んだ灰色の世界が眼前に広がっている.

 

12/4 

今日もまた太陽から隠れるようにして,日の出の時間にベッドへ潜り込む.

やるべきことが溜まっているので,ひとつひとつ消化していかなければならない.今日はひとつ終わらせて,明日もひとつ終わらせよう.

久しぶりにAmazonを使った.というよりは,食事や日用品以外の物を買った.

去年もらった寄書きを見て,頑張れる勇気をもらった.こういうのはどんな言葉で表したらいいだろう.白く煤けたガラスの破面の道が,白雪なのか,冬の空色へと向かって続いていく.決してそこに明るさは存在しないが,これから明るくなることは保障されている感情.感傷という言葉はピンと来ない.

 

12/10

退廃的で,かと言って死んではないという微妙なバランスが自分的にはロックなんだと心で奏でている.

幾らかき鳴らしてもリアルには響かないのに.

相反する現実問題と理想欲望はきっと切っては切り離せないのだろう.自分の中には悪魔が住んでいて,そういうイタズラをするんだ.

 

そもそも音を先に出してそこに意味を載せるようでは駄目だろうどう考えても.本末転倒も甚だしい.こうやって吐露したつもりになって,それこそ造花みたいに取り繕った嘘が綺麗だからいつもこうしがちではあるんだけど.それはとてつもなく悪いことで,意味が全くなくなっていしまう.これは自分の性格でもあるのかな.誰だってかっこよくいきたい.できれば真の自分がかっこいいと願う.仮面は被らなくてもいいんだと.でも違う.実際にそうでないのであれば無理にそれを装うのはむしろマイナス.ここまで来てようやく真の自分であるような気がした.こういうことを考えていたい.

 

できるのであれば,とっとと消えてしまいたい.

砂塵になって,風に運ばれてあてもなく崩れていきたい.でももちろんそれは,既に廃墟となった世界がバックでなければならない.自分はそういう人間だ.そういうとこ,好きだな.

 

12/17

忙殺というのにも種類があって,きっと僕のはたちが悪い方だと思うのだがどうだろう.仕様変更とか,どう考えても上の怠慢のようにしか感じない.組織としてやってはいけないと思うのだけれど.そもそも研究室というものの性質上,組織としての認識が無いのかもしれない.

午前7時半.現になってしまい輪郭がはっきりしてしあったので,靄の中に隠すこともできなくなってしまった.所詮言葉を弄して愚痴を垂れ流しているに過ぎないので,とりあえず今は一秒でも多く寝ることを心がけよう.こういった卑下の様な吐き捨てる台詞は本来してはいけないのかも.禁則が多くて大変ですね.この文章の存在意義はとてつもなく脆いのだろう