思考の足あと

何を考え、感じていたのか。

淀んだ春

ぽたぽたと葉の上を滑り落ちては宙へと投げ出される地球を見ていた.

刹那に映る僕は深く無限の大海.

傘を差すなどしては遮って無数に流れるそれは銀河.

どうして直ぐに消えてしまうのだろう.死にざまは音となり染みとなり,僕ではないきっと身近な誰かの世界に向けて捧げられた.

ずぶ濡れで笑う少年.

傘など持っていない少年.

 

こうして春は終わっていく.