思考の足あと

何を考え、感じていたのか。

就活記録

就活終わった。

結果としては微妙な形で幕を閉じたかなって個人的に思ってる。

色々と気持ちの整理をつけたいので経緯を書きたい。

 

俺は大学生活で就活をずっと意識してて、というのも給料の悪いところに勤めたくなかったから。俺の家は貧乏で金銭面での苦労をしてきたから、所謂普通の生活に憧れていた。選考で話すネタを作ろうと、学部時代はサークルに力を入れたし、自ら学部一忙しい研究室へ飛び込んでいった。結果として、確かに話すネタには困らなかった。しかし、俺には就活に対する、というより大きな出来事に対して、堅実で冷静で論理的に妥当な判断をする能力が欠如していた。これは、自分のストレスから逃げてしまう小さい頃からの悪い癖だった。

具体的な話をする。

俺は、自分が就活の走りだしにおいて遅れているという自覚から、自分の汚点を直視できなかった。企業選びや就活の軸が定まらず、したいこともなかったため、曖昧な状態で就活をしていた。いろんな企業を適当にみていたから、インターンの日程を逃してしまったり、その企業を知ったときにはもうインターンの募集を締め切っていたり…というのがザラだった。今年はコロナで早期選考が来年より有利になるという面も一因だった。企業について調べれば悪い点なんて絶対出てくるし、その上で会社を選べるほど明確な判断基準もなく、情報を得れば得るほど心は荒み、志望企業はコロコロと変わっていった。

こんなことが繰り返されるうちに、企業情報を調べること自体が心労になっていた。俺は、気づけば企業について調べることを辞めてしまった。直感や甘い下調べで感じた印象を盲信するようになっていた。

何もしなくとも焦燥感だけが募っていくので、とりあえず行動を心がけて動いた。適当に説明会に参加し、適当に気に入った企業のインターンを受けた。悪癖がでてることは薄々勘づいていたが、精神は常に限界が近く、特に解決に向けた行動はとれなかった。

結果的に参考に進んだのはかなりチグハグな企業群だった。選考難易度も業界もてんでバラバラ。共通点を強いて挙げるなら国内シェアが一番というところだけだった。

もちろん、面接でも苦労した。俺は詰めが甘いタチなので、どうしても予想問答の丸暗記が苦手だった。よく聞かれる質問は何度も練習した方が良いと思うけれど、行動には移せなかった。

こんな形だったが、最終的には第一志望の企業から内定を貰えた。

 

ただ、問題はここからだった。

内定をもらった後には、心の余裕ができた。今まで狭窄していた視野がひらけて、フラットな状態で物事を見ることができるようになった。まず、内定をもらった企業について気になり始めた。IR情報をはじめ、株主報告会の質疑応答に至るまで調べた。就活をしていた時よりも企業研究をしている。自分の選んだ企業の現状だとか、社員の不満だとかを知るにつれ、押しつぶされるような感覚を覚えた。この会社の展望は?待遇は?もっと他にいい企業があったのでは無いか?

いくつかある会社の評価軸のうち、1つを妥協しようと決めて入った会社は、4つほど妥協しなければいけなかった。ぐるぐると頭のなかで不安が周りだした。

熱すぎたり冷たすぎたりするものを触ったとき、一瞬痛みにも近からず遠からずな、なんとも言えない感覚を得る。まさにこの感覚が胸部を覆った。心臓がキュッと縮んで、精神が曇天に押しつぶされそうになった。

これは最悪の感情だと思った。俺が中学の時に味わった、最悪の感情に近い。

 

いまは友人と悩みを共有することで、ようやく命を繋いでいる。家賃補助が無いことが悩みの一つだったが、四季報に載っていた年収は各種手当込みであることを知って落ち着いた。

 

また何かあったら書こうと思う。