思考の足あと

何を考え、感じていたのか。

夢2

夢の内容を語ろうと思う

 

確か始まりは夜、周りが暗いことはこれでもかと強調されるのだけど、不思議と視界が明瞭だったのを覚えている。コンビニに食品を買いに行ったような気がして、コンビニで買い物を終わらせて店から出ると、ノートパソコンを片手に持った後輩に出くわす。後輩のイメージは、その紺のZenbookであるため、それが反映されたのかともおもった。静寂の街を、自らの家に向かって歩く。すると、コンビニの面していた大通りから小道に入ってすこししたところで、その大通りを車が走る。ただの車ではない。デザインなどはよく覚えていなかったが、シルエットが不気味だった。その車が通りすぎるときに、後輩の言われるがままうずくまって息をひそめた。どうやら見つかってはいけないものらしい。僕等の見つかってはいけないものとは、その不気味な車に限らず様々で、たとえば野犬やバイクといったものにも、息を潜めてただそれが通り過ぎるのを待った。深い紺色の闇の街、外灯などは照らされておらず、静寂の霧があたりを満たしていた。

ようやく家に着いたところで、場面は転換する。

現在の自分の部屋をモチーフにしているようだが、大分ボロっぽく、新たに窓が追加されていた。窓といっても開きっぱなしの網戸で、虫が入ってきてはうっとおしがっていた。一人暮らしの設定は現実と変わらないように思えたが、なぜか隣からは家族の声が聞こえてきた。食事は母親と弟と一緒に食べることになっていたみたいだが、父親が何も買ってこなかったせいで飯は各自好きに食べることとなった。実は、まだ夜は続いていて、自分はその網戸からまた、闇の街へと繰り出すこととなる。同じように車の影を縫って歩いていると、ひとつの洋館?ドーム?のような場所に出る。これは度々自分の夢に出てくるノスタルジの象徴のような建物で、何がモチーフになっているのかもさっぱりわからない。石レンガ造りのような、それでいてサンルームのようなものも存在している。一番象徴的なのは円筒型の上面が半球となっている棟だろう。植物が茂って当時の面影をかすかに残すのみとなっている。そんな建物だ。そこはなぜか駄菓子屋らしい。夜の駄菓子屋は、なぜか扉が開いていて、自分は不思議とそこに吸い込まれるかのように入っていった。普通の駄菓子屋にしては奥が広く、室内に入ったと思ったら、その奥で自然と室内と屋外が接合しているような、不思議な空間であった。駄菓子が並べられているのは、室内部分の空間のみで、奥にはその西洋風の建物と打って変わった日本風の社のようなものが置いてあり、さらに奥へと続く道が存在した。

そこへ行こうとするが、ふと違和感に気づく。駄菓子の並んでいる空間の壁面に大量の札が貼ってあることに気づいた。そのお札には、「呪いなんてない」、「呪いが存在するのであれば、全てが呪いだ」(?)といった呪いに対する否定的な書きなぐってあった。一言で言えば恐怖。ただ、その時は少し驚いたが、その程度だった。

その後歩みを社の方へ戻し、先へ進んでいくと、今度は社の付近に『娘が死んだ』というこれまた書きなぐりの札が大量にはってあった。その社を通り過ぎさらに奥へ行くと、また別の内容のお札が貼ってあったりもしたが、内容は具体的に覚えていない。最後に先ほど紹介した円筒型の建物の内部にたどり着く。そこではお土産屋さんで売ってるような星の砂とか、サメの牙のネックレスだとか、そういう小学生が喜びそうなものが並んでいたが、ここにも─今度は『息子が死んだ』という札がびっしりと一面に張り付けられていた。

今自分がまともな感性でそれを見れば、まさしく戦慄し、戦慄とはこんな状態なのかとその言葉の生まれた由を悟りそうな勢いであるが、その時の自分は、これはTwitterで昔バズっていた場所だと思い、自分でもスマホのカメラを取り出して写真を撮り始める。もちろんあたりは暗くて、静寂に包まれていたため、スマホカメラのシャッター音が嫌に響いていたのを覚えている。

その後どうにかして飯にありついたようであるが、そこはほとんど覚えていない。

 

更に場面は転換する。そこから家に帰ってきたとき、俺の部屋はいつの間にかホテルの一室となっていた。ドアを開けるとフカフカのベッドと、少年少女。この二人はただの人では無いようで、話を聞く限り、どうにも自分の世界(夢)をチャプターと呼ばれる節で括って交互にストーリーを創造する、まさしく神のような存在であることがわかった。少年の名前はリト・MP・~~~だったはずだ。ふざけた名前であることは確かだった。また、先ほどの話の流れから、狂気の駄菓子屋は少女側の作ったストーリーであることを知る。しかしそれについて言及する暇もなく、いつの間にか2人は消えていた。

 

その後どうでもいいような場面を挟んで起きるのだが、冷や汗と脱力感で体が動かなかった。たまにある低血糖症状に似たそれだったので、今焼きうどんをかきこんでこの文章を打っている。奇妙な夢だった。