思考の足あと

何を考え、感じていたのか。

さらさら

灰色の情景が僕らを待ってる。

 

小麦が揺らいで、空と地面の隙間に何もない世界が待ってる。さらさらとしていて、それはもう夢の終わりに似ているけれど、今の自分にはそれでいいと思えている。

解放というのは手にかかるものがどこにも無くなることで。空に打ち捨てられた宇宙機の破片が闇に抱かれるように、僕の終着点にも何も用意されていないと思うよ。

 

空へと伸びたバベルの塔が壊されたのと同じで、夢を捨てた生活に高い建物はいらない。今の自分はそれで満足だから、遠くの田舎へ僕を送ってくれ。はやく。