2021-04-14 140文字 雨模様 僕の一日はルーレットから始まる。出た目が悪いと、僕の心は深い暗闇へと沈んでしまう。外には見えない矢の雨が降り注いでいでいて、この布団はそんな世界からいくらか僕を守ってくれる。苦しさを紛らわすという行為に段々と必死になっていって、緩やかに風化していくのを待つほかない。雨は止まない。